アスペルガーへの気づき

そもそもなぜ自身がアスペルガーと気づいたのか、と。

以前アスペルガーである事をカミングアウトした際に言われた。

「自分で気づくものなんですね」って。

障害者は己が障害者だと自覚があるのだろうか?

人や症状によっても違うと思うが。

 

自分がハッキリと違和感を感じ始めたのは大学生時代。

そのときに「アスペルガー症候群」という言葉を初めて知った。

「周りとの違和感」を感じる人はこの可能性があると、そういった内容をネットで見たのだと思う。

自己診断のような物があり、それをするとことごとく当てはまっていた。

 

しかし、その不便さを感じていようが自分が自分である事は変わらないし、この自分として生きていくことは変わらないという考えであった。

なので、特に誰に相談することもなく、どこを受診することもなく大人になる。

 

思えば小学生時代、いや幼稚園時代から変わったどこか周りとは変わった人間だったと思う。

小さい頃はいい。

それが特徴となり、おちゃらける事で他の子の注目を集めるような人間だったから。

 

しかし問題は思春期から起き始めた。

大体小学生時代4年ぐらいだったか。

男子は女子を、女子は男子を意識し始めるお年頃。

 

アスペルガーと特徴の1つに

・空気を読むのが苦手(読めない)

・言葉の裏を想像するのが苦手(出来ない)

と言うのがある。

 

例えば、「セックス」という言葉。

これを知らなかったとしてもそれまでの調子でみんなの前で大声で言う事もあった。

それまでずっと学級委員長をするような人だったが、その頃から支持されることもなくなり、自分は取り残されたような気持ちになっていった。

 

そこから人との距離感をつかめないと感じ始め、実際に小学校高学年から中学、高校、大学とほとんど友達の出来ない人生を送る。